人間は、睡眠や呼吸、排泄や食事といった日常のごくごくあたりまえの行為さえも
カロリーを消費します。
このような最低限の生命維持に必要な消費カロリーの量のことを基礎代謝と言います。
基礎代謝のエネルギーの消費量は、
人間の1日のエネルギー消費量の60〜70%を占めます。
基礎代謝は、人種、体格、体質、年令、性別などにより差が見られ、十代後半
くらいまでは年々増えていき、それ以降は低下します。
中年太りと言われるものは、このように基礎代謝が低下してからも若い時と同様の
食生活をしているために、必要以上のカロリーを摂取し続けた結果なのです。
また、筋肉の量が多いと基礎代謝が上がります。
つまり、普段から運動量の多い方は、カロリーを消費しやすい身体になっているのです。
反対に、体脂肪率の高い方は、筋肉の量が少ないので、消費出来るカロリーも少ない
と言うことになります。
ダイエット時に運動をしないでカロリーの摂取を減らした場合、脂肪より先に筋肉が減ります。
筋肉が減れば、基礎代謝が低下するために、リバウンドしやすい身体になります。
ダイエットとリバウンドを繰り返すうちに、ますます太りやすい身体になってしまいます。
つまり、リバウンドに耐え、太りにくい身体にするためには筋肉を増やすことです。
運動を習慣にして、基礎代謝の維持、増加に努めましょう。
前述のように20〜30代の男性で約1500キロカロリー(kcal)、女性で約1200キロカロリーです。
これは十分に栄養素が摂られている場合の基礎代謝です。
食事制限をしたり、偏った栄養素の摂取が続くと基礎代謝のための栄養素さえも不足してきます。
栄養素が不足すると、基礎代謝量も減ってくるのです。
基礎代謝を100%維持するためにはしっかり食べないといけないのです。
つまり、しっかり食べないと痩せないのです。
でも、食べ過ぎないで下さいね。腹八分目をめざして下さい。
食事制限のダイエットは栄養素が不足して、基礎代謝を下げてしまい、脂肪の燃焼が減少することになります。
結果として食事制限のダイエットは逆に太ってしまいます。
つまり、栄養素が不足すると太るのです。
極端に食事制限をすれば痩せることは出来ます。
でも、それは継続できませんし、病気、精神障害、ストレス等の弊害が出てきます。
そして、食事制限をやめれば、必ずリバウンドし、ダイエット前よりも太り、ますます痩せにくい身体になってしまいます。
年代別基礎代謝量(キロカロリー)
年 齢
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男 性
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女 性
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15〜17
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27.0 × 体重(Kg)
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25.3 × 体重(Kg)
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18〜29
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24.0 × 体重(Kg)
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23.6 × 体重(Kg)
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30〜49
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22.3 × 体重(Kg)
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21.7 × 体重(Kg)
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50〜69
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21.5 × 体重(Kg)
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20.7 × 体重(Kg)
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この年代別基礎代謝量は十分に栄養素が摂取されている場合の平均値です。
栄養素の不足に比例し基礎代謝量は減少します。
基礎代謝を上げるためには筋肉を増やす必要があるのですが・・・・・これが大変!
筋肉を成長させるためには、その筋力の約60%以上を使う運動をしなければなりません。
バーベルやダンベルが重いのはそのためなのです。
また、今までに筋肉を鍛えたことのない人や女性がいきなりハードなウェイトトレーニングをしても逆効果になることもあります。
バストが萎んだり、細くしたい部分に筋肉がついたりします。
女性のマッチョな体は魅力的ですか?
それに・・・ ・ジムに通ったり、ハードなトレーニングを何ヶ月も続けることも困難です。
もし、自宅にバーベルやダンベルを置くことが出来ても、継続出来ますか?
ほとんどの方が挫折してしまいます。
では、どうすればいいのか?
筋肉を増やすことは諦めた方がいいです。
今以上に筋肉を落とさない程度の運動でいいのです。
エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を登ったり、アイロンかけをせっせとやったりと積極的に身体を動かすことで筋肉の維持は可能です。
無理、無茶な運動がダイエット挫折の原因でもあるのです。